« 第6回東京六大学宮城麻雀大会春の陣 | トップページ | 2009年宮城立教会総会 »

2009年7月11日 (土)

2009年7月アイビー随筆

アイビー随筆 「盗人」  

              37年理学部卒 大内 建二

 「盗人」と書いて「ヌスット」と読む。江戸時代に生まれた江戸弁である。盗人と言えば思い浮かぶのが池波正太郎の「鬼平犯科帳」である。鬼平小説には実に様々な盗人が登場するので何回読んでも面白い。
 既に50年以上も前の話なので白状するが、我が高校の鉄道研究会の部員は結構な盗人が揃っていた(当然私もその一員であったことを白状する)。
 夜行列車に乗り込み、客車の外の窓の下に掲げられている「行き先表示板(鉄道用語でサボという)」をソッと抜き取り、用意した新聞紙に包んで戦利品として部室に持ち帰ることは、何の造作もない「お仕事」であった。
 お陰で部室の棚には一杯のサボが「保管」されていた。上級生の時代からの伝統であった。
 中には今では骨董品として極めて高額な戦利品もあった。私の通っていた高校の最寄りの下車駅は、東急東横線の都立大学駅であった。この駅は開業以来五回も駅名が変わった駅として、全国でも知られた駅なのだ。長方形の鉄板にホウロウ引きで作られた駅名板は我々にとっては垂涎の的であった。
 我々の仲間がある夜駅に忍び込み、柱から駅名板を剥ぎとり、一目散に自宅に逃げ帰った。この駅名板が現存していれば、鑑定団に出せば数十万円の代物である。
 正直に白状するが、我が家にはかつての東北本線の有名な急行列車であった「十和田」の急行サボがなぜか「保存」されているのだ。どうして我が家にあるかは「誠に不思議であります。ザンゲ」。

|

« 第6回東京六大学宮城麻雀大会春の陣 | トップページ | 2009年宮城立教会総会 »

アイビー随筆」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/510903/45599590

この記事へのトラックバック一覧です: 2009年7月アイビー随筆:

« 第6回東京六大学宮城麻雀大会春の陣 | トップページ | 2009年宮城立教会総会 »