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2010年2月11日 (木)

2010月2月アイビー随筆

アイビー随筆 「タンチョウ」   

               37年理学部卒 大内 建二

 1月中頃の河北新報の記事に、県内の美里町の田圃に一羽のタンチョウ(丹頂)が34年ぶりに飛来したと書かれていた。現在は釧路湿原だけに生息し天然記念物のタンチョウが、何かの勘違いで宮城県まで遥々飛来したのであろう。
 実は200年以上も前の宮城県には、かなりの数のタンチョウが生息していたことを証拠立てる記録がある。
 伊達家の代々の諸事を克明に記録した「治家記」という大冊の古文書があるが、この中に伊達政宗が将軍家に対し毎年正月直前に2~3羽のツルを献上していた記録がある。当時の仙台から江戸までは当時の至急便で三日以内で物が届けられていたそうである。
 一方将軍家の食歳記には、将軍家の正月料理にはツルの肉が使われていたことが記されている。
 つまり伊達家の献上したツルが将軍家の正月料理に使われていたことを示すものと考えることができる。これは当時の宮城県内では確実に捕獲出来るほどのタンチョウが生息していたことを示すことになる。
 タンチョウは頭の頂きの朱色(丹)と、全体の白色が瑞兆を示すものとして珍重されていたのであろう。
 ちなみに日本に飛来するツルにはナベツルやマナツルがいるが、いずれも東北地方に飛来した記録は見当たらない。伊達家で捕獲したツルはタンチョウであったことに間違いはないようである。

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