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2010年10月18日 (月)

2010年10月アイビー随筆

アイビー随筆 「愉快なアメリカ人」 

           37年理学部卒 大内 建二

 先月のこの欄で「幻のハニー」と題して一文を書いた。この時の登場人物トーマス・サリバンは極めて快活で楽しい人物であった。六年間の間、毎年一週間ほど来日して自分の任務を完全にこなしていたが、この一週間、私は毎日彼と行を共にしたので勢い思い出が多い。
 彼は彼の勤務している会社(アメリカの中小企業の中の大手企業)の会長の息子であった。会社や住居のある場所はアメリカ東部のオハイオのメダイナという街で、最寄りの大都市はクリーブランドである。
 ニューヨークにも行ったことがない! 彼にとっては東京はあこがれの大都会なのである。日本への出張は彼の一年の最大の喜びなのだ。 
 彼と行動を共にするようになって間もなくのある夜、彼のあこがれの銀座で二人で夕食をとった。彼は余りアルコールに強くないらしい。
 少し飲んだビールが効いてしまったらしく、帰り道に彼は突然銀座四丁目の車道に飛び出し、ネオン輝く銀座の街に向かって両手を広げ「オー、ギンザ」 と騒ぎだしたのだ。
 私は急ぎ車道に飛び出し彼の腕をとって強引に歩道に引き戻した。
 ある時、新幹線で名古屋の工事現場に二人で出掛けた。この時彼は生まれて初めて「列車」 に乗ったのだ!。都市部に住むアメリカ人以外のほとんどのアメリカ人は一生鉄道に乗る機会はないのだ!
 彼は弾丸列車に興奮し、次々に現れる窓外の景色に興味深々。興奮した声で次々と「あれは何だ?」の質問攻め。こちらはたまったものではない。
 ある時、彼の会社の製品を大量に使っている群馬県の工場に出向いた。途中で昼食をとることになったが国道沿いに適当なレストランが見当たらない。たまたまマクドナルドの店があったので「あそこに入るよ」と言ったら彼曰く、「グレート(凄い)、グレート、グレート。私はハンバーガーが大好きです。日本のハンバーガーが食べられる」と大喜び。
 ところが後が凄かった。テリヤキバーガー4個、ポテト大4個、コーラの大2杯をぺろりと平らげた。〆て2,500円也。桁が違う。
 ある時彼のたっての願いで奥さんのお土産を買う買い物に付き合わされた。彼の奥さん(例の「ヘイ・ユー」奥さん)は前からワニ革のハンドバッグを欲しがっていたそうだ。彼をギンザ三越の隣のビル一階のバッグ専門店に連れて行った。
 彼はそこで店員のいうがままに白のワニ革のハンドバッグを買った(値段は相当に高かった)。帰り道彼曰く「これで一週間は私は我が家の帝王だ」。

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