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2010年12月24日 (金)

2010年12月アイビー随筆

アイビー随筆 「執筆は辛い」 

            37年理学部卒 大内建二

本の執筆や雑誌の記事を書き始めて早くも10年が経った。定年退職直後のヒョンな機会から執筆が第二の人生の柱になってしまった。執筆した本は単行本や文庫本等20冊を越え、今は丁度ものを書くことの難しさの本質が解りだしてきたところなのだ。
 私の書く本や記事の内容は所謂一般受けするような小説やエッセーとは違い、読者の数も限定されてくる。内容は少年時代から抱き続けてきた趣味の世界で、海事や船舶、航空機に関するノンフィクションものばかりである。しかし少ないといっても読者は意外に多い。既に本の発行部数も20万部を大きく越えた。
 本を書くということは容易なことではないことを今はつくづく思い知らされている。特に私が著わす本の内容は多くの歴史的、科学的な側面を克明に調べる必要があり、調査や資料の入手はことのほか苦労の種になるのである。
 図書館や様々な機関の資料センター通いが続き時には参考文献も購入しなければならない。特に日本には船舶や海事に関わる図書や資料が思いのほか少なく、多くは資料の整った欧米の書籍に頼らざるを得ないのだ。わずかの文章を書くにも一冊の英語の本を読まねばならず、時には購入しなければならない。
 執筆とは調査のためにやたらと時間がかかることを思い知らされている。日本の有名作家の自宅が、家がつぶれるほどの本でうずまっていることがよく理解できる。
 構想をまとめる。資料の調査を始める。時間をかけて原案原稿を書く、ワープロ(私は便利なので未だに原稿の清書は頑固にワープロを使っている)で原稿の清書を行う。添付する
様々な図や表を書く(これが結構大変なのだ)。写真も準備する。出版社に原稿の一切合財を提出する。送られてきた原稿のゲラ刷りをチェックする。後は出版を待つだけである。この間4~6カ月。
 人気小説家はあれだけ多くの本を執筆するのにどれほどの苦労をしているのであろうか。
 昨今は書籍の販売の低迷から出版界にイマイチ元気がない。それだけに印税などはよそ様が考えるほど潤沢ではない。結局は多くの経費を差し引くと収支がトントンというのが現実
である。
 赤字にならない範囲で趣味の世界を楽しんでいると言うのが正直な姿なのだ。

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