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2011年6月27日 (月)

2011年6月アイビー随筆

アイビー随筆 「怪談」  37年理学部卒 大内 建二

 前月の随筆で小泉八雲のことを書いたが、彼の代表作が「怪談」であることはあまりにも有名である。
 彼と怪談話の繋がりは、彼の持つ不思議なことに対する飽くなき探求心にもよるが、これを一気に開花させたのが神話の国出雲と、妻セツとの出会いである。
 セツは彼が不思議な話が好きであることを理解し、暇にあかせては彼に地元に伝わる不思議な話、特に怪談話を聞かせた。彼はこの話に夢中になり、セツに次々と不思議な話や怪談話をせがんだのだ。
 彼は後日これらをまとめて「日本の不思議な話、怖い話」をまとめ上げ、英文「KUWAIDAN(怪談)」を出版した。
 この本は海外で大きな評判となり日本でも翻訳され、大きな評価を得ることになった。つまり彼は日本の市井の話の怪談を日本文学の世界に投げ込み、一つのジャンルを確立したのであった。
 高校3年の英語の副読本解読の時間で、私は1年間にわたり怪談や彼の随筆を原文で習った。怪談話を英語で読むという変わった体験をしたが、日本語で読む怪談とは全く違った
印象の文体を知ることが出来た。
 「耳なし芳一」の話は日本語より恐ろしい凄みのある表現となる。墓場の扉を開くシーンは、ただ一言「KUWAIMON(開門)」で済まされる。大変に凄みが出る。
 柳の精の娘と若い武士との許嫁の話も、恐ろしいが哀愁漂う話に仕上がっている。
 セツと八雲には3人の男の子がいるが、その一人が「父小泉八雲」という自伝を書いている。大変に興味あふれる書である。是非一読をお勧めしたいが、この本は松江市の八雲記念館でしか販売されていない。

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