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2011年11月24日 (木)

2011年10月アイビー随筆

アイビー随筆 「仙台の古い地図」 
     37年理学部卒 大内 建二

 私の手元に昭和4年発刊の旧鉄道省編纂の「日本案内記(東北編)がある。この本は当時の鉄道省が国鉄列車を使って大いに国内を旅行してもらおうと企画し、出版した日本最初の完ぺきな国内旅行案内書なのだ。
 全巻7冊よりなる厚手の本で、北海道、東北、関東等地域別に編集されている。鉄道省の編纂だけあって内容は国鉄の全路線の沿線の名所、旧跡、行楽地等を網羅したもので、名産品から各地域の方言までまとめられている。大変に面白い。
 この本は発刊以来一躍ベストセラーになり、完全な国内旅行案内書として昭和15年まで増版が続いた(以後戦争で廃刊)。
 この本には各県の県庁所在地や主だった地域の地図も掲載されているが、興味を引くのは昭和2年現在の各県の県庁所在地の地図である。「東北編」には当然ながら旧仙台市内の地図が掲載されているがこれが面白い。
 ここに示されている仙台市内の地図は、後に一部改定された場所(国道48号線と45号線の追加)はあるが、昭和20年の仙台大空襲時点の姿をそのまま表しているので興味深いのだ。
 勾当台通りや上杉通りは南北でちょん切れ現在のように南北に通じているわけではない。定禅寺通りは細く、青葉通りはもちろんまだ存在せず、当時の主要通りは南町通り、一番丁通り、国分丁通り、伝馬町通り、柳町通り(何処かご存知かな?)等で、主要な店舗や娯楽施設等が克明に記載されている。
 南町通りは映画館や芝居小屋が並んだ歓楽街でした。仙山線の記載はまだなく(昭和5年開通)、同じ場所に当時北仙台と中新田間を走っていた仙台鉄道(軽便鉄道)の線路が堂々と描かれている。
 現在の三越や141ビルは東本願寺と西本願寺になっている。眺めているだけでも大変に楽しい。コピーをアイビー会で配布致しましょうか?

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