« 鈴懸の会 『新年会』 | トップページ | 第2回在仙東京六大学平成会 »

2012年1月22日 (日)

2012月1月アイビー随筆

アイビー随筆 「キジの肉」 

                37年理学部卒 大内 建二

 私が小学校の高学年の頃から高校2年生の頃まで、毎年暮になると気仙沼の父方の叔父から一羽のキジが送られて来た。叔父は鉄砲を撃つことが出来、毎年狩猟の時期になると気仙沼周辺の山野でキジやヤマドリを撃っていた。
 送られてくる獲物が東京の我が家に到着する時にはまだ新鮮?であった。そしてこれらの鳥の羽根ムシリは何時しか私の年末の仕事になっていた。
 きれいに羽をむしられたキジやヤマドリは見かけとは違いかなり小ぶりになる。そしてこれを調理するのは母親の役目であった。
 肉は正月の雑煮に入れられるのが恒例となったが、ヤマドリもキジもその肉の味はニワトリやカモなどとは全く違った味であった。野生であるために肉は堅めである。そして独特の味をしていた。強いて言えば「泥臭い」味であるが野趣味豊かでむしろ好ましくも思えた。
 狩猟の対象のキジやヤマドリは雄だけである。送られてくる梱包の端からは見事な尾羽が覗いているのが何とも好ましいのである。
 私が勤務していた会社のよく使う一つの会議室には見事なキジの剥製が置かれていた。退職する数年前に会社がビルを移転することになった時、私は引っ越しに際して総務部とかけあいその剥製をもらうことにした。
 その後仙台に引っ越してからもマンションの玄関に飾っておいたが、今回の地震で床に投げ出されてしまった。キジは地震を予知すると言われるが、今回の地震に際しては事前に「ケーン」とも鳴かなかった。

|

« 鈴懸の会 『新年会』 | トップページ | 第2回在仙東京六大学平成会 »

アイビー随筆」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/510903/53801006

この記事へのトラックバック一覧です: 2012月1月アイビー随筆:

« 鈴懸の会 『新年会』 | トップページ | 第2回在仙東京六大学平成会 »