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2012年4月10日 (火)

2012年4月アイビー随筆

アイビー随筆 「タイタニック」 
             37年理学部卒 大内 建二

 今月4月14日はタイタニック号の遭難から100年目に当たる。記念日と表現するには酷な感じがするが、事件の一つの節目である。恐らく欧米では様々なイベントが企画されるであろう。
 タイタニック号の遭難の原因は完全な人災であることは今では常識となっている。エドワード・スミス船長の指揮・管理に対する姿勢、情報管理の不備、操船ミス。責任は重すぎる。又自分が船と共に自裁したことの無責任さ(本来は許されないこと)もその後の事故原因の解明に多大な困難を強いたのだ。
 今年2月に起きたイタリアのクルーズ客船コスタ・コンコルディア号の信じられない座礁事故は、あまりにも無責任な船長の行為が原因であった。
 世界の海難事故は一向に減る気配がない。「海上における人命の保護に関わる世界基準(SOLUS)」が制定されて80年以上になるが、確かに海難での人命の損失の数は減少した。しかし衝突や座礁や火災等の大規模事故は一向に減る気配がない。海難の原因の80パーセントは乗組員の行動に直接関係している。例えば真剣な見張りの姿勢の欠如だ。
 過去には船長自身の資質を問われるようなとんでもない海難事件も幾つも起きている。1989年4月にアラスカ海岸で20万トンの原油を積んだタンカーが座礁し、アラスカ海岸一帯にわたる世界最大級の海洋汚染事件が発生したことは記憶に新しい。
 この事故の直接の原因はアル中船長の無責任な行動にあった。彼は酒を飲みたい一心で、細心の操船技術を要求される危険な夜間の狭い海峡の航行を、適切なアドバイスも
なく経験の浅い若い航海士に任せ、自分はさっさと自室に戻り酒を飲んでいた。
 若い航海士は不安の中で10万総トンのタンカーの操船を指揮し、そして不安の中で
座礁事故を起こした。
 この海洋汚染に関わる船の持ち主エクソン社の損害賠償金額は実に2000億円強、
海難史上世界最悪の賠償金額であった。
 船長に科された罰は、船長資格はく奪、公民権停止(無期限)、罰金1000万円。

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