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2016年3月 6日 (日)

2016年3月アイビー随筆

アイビー随筆 3月  アイビー随筆「合格発表」          

37年 理学部 大内建二  

3月は新しく入学する学校の入学試験発表の月である。大学受験から既に60年近く経過していながら、当時の事を昨日のように思い出す。

 近年は大学入試の合格発表はインターネットで簡単にわかる時代であるが、我々の時代はわざわざ受験した大学まで行き掲示板に張り出される合格者の受験番号を見に行かなければならなかった。皆さんもドキドキの御経験がおありであろう。また受験場所が遠方の学校の場合には、受験会場に用意されている電報受付に行き、結果を知らせてもらうように手続きをした方も多いことであろう。この時の合否の結果は、若し合格であれば「サクラサク」であり、不合格であれば「サクラチル」。見事な表現である。

 私は入試1年目は仙台の大学一つを受験しただけ。随分と大胆なことをやったものであるが結果は見事に「サクラチル」。何か特攻隊員になっ たような気分であった。当時の我が母校の大学受験事情は、受験初年度の現役受験合格率は3 0パーセント前後という厳しい結果はごく当たり前。最初から浪人の覚悟であっただけに気楽に浪人生活に入ったが、その実態は一人ぼっち感覚で、何とも味気なく寂しくわびしいのであることが分かった。

 2年目に再び仙台の大学に挑戦するとともに、もう浪人は絶対にイヤダと都内の私立大学3校も合わせて受けた。結果は、再挑戦校はまたもや「特攻隊員」。ただ他の三つの大学は見事に開花宣言を受けた。 しかし第一志望の「桜吹雪」の後の「開花宣言」は、何か桜の狂い咲きがしたようで今一つ喜びが湧かなかった。

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