« プチ平成会 | トップページ | 祝勝会! »

2016年7月 3日 (日)

2016年7月アイビー随筆

アイビー随筆「月山」 37年理学部卒  大内建二

 登山の季節に入った。山形県の名峰月山は標高1984m、日本百名山に数えられている。この山に登られた方ならご存知であろうが、日本国内数ある山の中でも、この山の山頂には絶対登頂出来ない。何故なら山頂には古来霊験あらたかな月山神社の小さな本殿が鎮座しているからである。登頂者は頂上1メートル下の拝殿で参拝し、下山しなければならない。

 月山は魅力ある山である。決してキツイ登山ではなく、なだらかな山腹を時間をかけて登るが、その途中の万年雪の間の雪解けの地面には、高山植物の代表である「チングルマ」の群落があちこちで見られる。「コバイケイソウ」の群落も見られる。そして山腹に続く姥ガ岳の斜面の岩場の間には、ヨーロッパアルプスの女王である「エーデルワイス」の親戚の「ヒナウスユキソウ」が密かに咲いている。夏の月山は花の山である。

 月山は日本海に直接面した高山であるために冬の積雪量は桁違いに多い。山腹の積雪は例年8~10メートルに達する。このために月山の山スキーは5月の連休頃から始まるが、とっておきの山スキーコースがある事は案外知られていない。麓の志津の集落の広場からスキーヤーをヘリコプターに乗せ山頂付近まで運び、そこからスキーヤーは再び志津の集落までの、長い長い山スキーコースを滑り降りるのである(但し代金6、000円)。

 かつて松尾芭蕉が奥の細道の旅で、夏の雲に覆われた月山を眺め、次の句を読んでいる。

「雲の峰、幾つくずれて月の山」。庄内平野の鶴岡市付近から眺める月山は正にこの句を彷彿させるものがある。

|

« プチ平成会 | トップページ | 祝勝会! »

アイビー随筆」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/510903/63840483

この記事へのトラックバック一覧です: 2016年7月アイビー随筆:

« プチ平成会 | トップページ | 祝勝会! »