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2018年12月10日 (月)

2018年12月アイビー随筆

アイビー随筆 12月号
 アイビー随筆「運転経歴証明書」
           昭和37年理学部卒 大内 建二

 私が自動車運転免許証を取得したのは43歳の時であった。会社の仙台支店に転勤して来た時、自動車の運転が出来ないことが如何に不便であるかをイヤというほど体験し、一念発起し市内の花壇自動車学校に通い運転免許証を取得した。以来34年間でマイカーや転勤先の営業車を運転した総距離は49万7千キロメートルに達した。地球の赤道上を12周し、地球から月までの距離の六割を走ったことになる。
 しかし2年前にマイカーの車検切れを機会に運転を止めた。免許証を更新したばかりであったが、同乗する家内が「最近見落としが多いみたい」という言葉に気が付かされた。確かに信号の見落としや案内板の見落としが増えている感じなのだ。
 製造会社には「ヒヤリハット防止運動」というものがある。これは「ヒヤリ」や「ハッ」とする体験が10回重なると必ず重大事故に繋がる、という事に対する戒め運動なのだ。近年高齢運転者の運転事故が多発している事は皆さんご承知の通り。高齢運転者は頑固さを増すに従い「自分は大丈夫」という信念が逆に強固になってくる。大丈夫と思っていても確実に反応が鈍くなっていることが自覚できないのだ。
 思い切って運転を止めた。自分や家族のための重要な安全対策でもあるのだ。8月初めに南警察署の交通安全協会を訪れ「免許証返納」を申し入れた。2週間後に「運転経歴証明書」が出来ましたとの連絡が入った。受け取りに行くと「ご苦労様でした」と一言言葉をかけられたが、渡された「運転経歴証明書」は免許証そっくりである。しかし自慢であったゴールドのラインが入っていたところが「グレー」の帯に変わっている。「俺はまだグレーの人間ではないぞ」とは言いたかったが、高齢者であることには間違いない。ありがたく頂戴した。身分証明書やタクシー割引証明として今後はこれを役立てよう。

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