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2020年5月 2日 (土)

2020年5月アイビー随筆

アイビー随筆5月号

 アイビー随筆「若葉」

             37年 理学部卒 大内建二

 現在小学校の音楽の授業で歌われているか否か知らないが、昭和26年頃から小学校4年生の音楽の時間で「若葉」という歌が歌われ始めた。「あざやかな緑よ、明るい緑よーー」で始まるこの歌は大変に美しい歌である。近年日本の歌100選にも選ばれた。

 実は私はこの歌を習ったことがない。私が高校2年生の頃(昭和30年)、6歳年下の小学校4年生の弟が家でこの歌を歌っていたのだ。私が習ったことがない歌であるが大変に美しい歌である。近年になり思い出しこの歌について調べたら驚くことが分かったのだ。

 この歌は戦争真っ最中の昭和17年2月に国民学校(現在の小学校の事)唱歌として発表されたそうである。実は同じ時期に発表された国民学校用の唱歌に皆さんもご存知の「スキー」がある。「山はしろがね、朝日を浴びて」で始まる皆さんご存知の歌だ。私も小学校の時に習っている。

 何故同じ時期に出された「若葉」を我々は習わなかったのであろう。一説には次のような理由があったというのである。昭和26年の講和条約発効に伴い日本が占領国から解放されるまで、少しでもかつての軍国精神に関わる言葉や文言がある場合には、その一切が、当時の泣く子も黙る連合軍最高司令部(通称GHQ)の監視下で使うことが出来なかったというのだ。「若葉」の歌詞の中の「鳥居」はまさに軍国精神の神髄である神道精神に繋がるとして、文中に使うことが出来なかったというわけだ。確かに「わかば」の歌詞の中に若葉が「鳥居を包み」という文言がある。これが使用禁止の原因になっていたというのである。真偽のほどは分からないが、もし事実だとしたら何とも枝葉末節な理由である。時代の流れの恐ろしさを感じるのである。

5月、ドライブで二口渓谷に向かう途中、秋保温泉付近を行く道路の両側の木々には、沢山のヤマフジが絡まり乱れ咲いているのが見られる。美しい眺めである。

1番「鮮やかな緑よ、明るい緑よ、鳥居を包み藁屋を隠す、香る香る若葉が香る」

2番「爽やかな緑よ、鮮やかな緑よ、田畑を埋め野山を覆う、そよぐそよぐ若葉がそよぐ」

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コメント

先輩の投稿趣旨から離れてしまいまいますが・・・。

投稿を読んで思い出す事等を。

校歌に、「芙蓉の高嶺を雲居に望み『むらさき』に匂える武蔵の原に・・・」とあるが、その『むらさき』はどんな色か、皆さんは御存じだろうか?

大学2年生の時のクラスメイト(彼は後に経営学部初代学部長)から、この質問をされ、紫色と言ったら鼻で笑われた。

質問された頃、チャペル会館前のウイリアムズ主教の銅像前に、今で言うプランターのようなものがあり、そこに白色の『むらさき』が植えられており、それが校歌に歌われている『むらさき』だと彼は教えてくれた。

また当時のチャペルニュース(1974年頃?)に、一般教育学部で生物学を教えていた織田秀美(?)教授が、内容は忘れたが、『むらさき』に関してエッセイを投稿していた記憶がある。

『むらさき』は、紫色ではなく、白色です‼

投稿: 通りすがり | 2020年5月 5日 (火) 00時46分

補足説明:
ムラサキはムラサキ科の植物で、初夏から夏にかけて白い花を咲かせる。
現在は絶滅危惧種になっている。
名前の由来は根が紫色の為で、染色や薬用に利用されていたそうだ。
詳しくは、ウイキペディアや植物図鑑を御覧下さい。
尚、図書館で『俗物図鑑』等で、オイラの名前を調べる事は御遠慮下さい。

投稿: 通りすがり | 2020年5月 6日 (水) 00時54分

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